第六回川崎市大会

　さて、最近すっかり大会雑記と化していますが、今回もご多分に漏れず大会報告です。

　第六回川崎市大会へ行ってきました。

　例年、曇天の下に行われるこの大会。今回もどんより雲っていました。しかし、気温自体はそんなに低くはなく、寒さで動けなくなるというほどではなかったのがありがたいところです。

　今回の川崎市大会は一言で言えばシンプル・イズ・ザ・ベスト。これに尽きました。とにかく省力化を図った大会という印象です。
　他の大会と比べて、模範演舞の簡素化、表彰を端折って種目もオーソドックスにまとめてあり、奇をてらわない構成になっていました。

　しかし何より一番の違いは、例年の川崎市大会と比べて指揮系統の統一化が徹底されていて、そこが最も大きな成果に思えました。

　これまでは割と人材に恵まれつつも、その人材を有効活用する指揮系統が確立されておらず、統一感に欠ける印象があったのですが、今回は何かあれば大会進行役の方が極めて迅速に対応し、そのお陰で進行がスムーズに行っていました。

　実際、審判をやっていた盾の人がちょっとキョロキョロするだけで対応に当たってくれると言う、ファミレスよりも素早い対応振りでした。 


　午前中、盾の人は無段無級のコートで審判をしていました。すると、今回が大会初参加と言う大人の選手が２人ばかりいるじゃありませんか。そしてその二人が実は夫婦だったりして、あーこのまま二人が対戦したら面白そうだなーとか無責任に思っていたりしました。

　本当に対戦してましたよ。

　基本動作では決勝戦。長剣では三位決定戦でやってました。ちょっと出来すぎだろう、とか思いつつほほえましく思っていました。
　この時までは。


　午後になり、盾の人は選手として出場しました。基本動作でコート代表となり、準決勝からは本部席前のコートで９人審判という地獄コース。
　さて、他のコート代表は？　と見ると……Sな人がいました。カードで対戦順番を決めると決勝で当たることに。で、二人とも準決勝を勝ち抜き、よりによって決勝で戦うことになりました。

　もうね、人のこと楽しんだりしてゴメンナサイ！　これすっごくやり難いですよ。『お互いに礼！』とか言われて微妙に目線をずらしてましたよ。二人とも。

　そんなこんなでお互いに動揺を隠し切れない基本動作になってしまいました。判定は５-４で盾の人が勝ちましたが、これもまた心臓に悪い結果です。いや、ボロ負け・ボロ勝ちよりは精神的に楽なんですけどね。

　人を呪わば穴二つ。まだまだ修行が足りないな、と思いました。色んな意味で。