体験教室

　たまには普段の指導の中で感じたことやらなにやら書こうと思う盾の人です。多分こんばんは。

　さて、本日はとある施設で子供達への体験教室などやってきました。
　その施設には初めて出向いたということもあり、ほとんどの子供達が初体験ということでしたが……いやはやなかなかどうしてきちんとルールを守ってプレイできますね。近頃の若者も大したものです。

　こういった施設では初めて見るものに対して挑戦しようとするタイプと食わず嫌いをするタイプがいたりして、盾の人としては挑戦しようとする子達の期待を裏切らないよう意欲を刺激しつつ、興味があるけど食わず嫌いで見てる子達の参加意欲を掻き立てるよう指導していきます。

　何せ、安全のための諸注意の時点で笑いが起きますからね。……芸人と呼ばれることもあります。

　そんなこんなで指導していると、なにやら合戦で一騎当千の活躍をする子がいました。いやもう見事なフェイントで相打ちを許さず確実に敵を討ち取っていくのです。

　見事な活躍だったのですが、その事に何より施設の職員の人達が驚いていました。話を聞くと、どうやら普段はあんまり真正面から勝とうとするタイプではないようです。 

　その他にも、最初は見てるだけだったけど途中から加わってきた子とか、普段は体を動かすような行事には参加しない子達が最初から参加していたりとか、そういった話を聞くと

「勝った」

　と思います。何に？　とか言われると困りますが。

　まあ、途中からの参加は賛否両論ありますので施設の職員さん達の意見を聞いて決めますが、参加した子達の隠された意欲や能力を引き出したという感覚はとても気持ちが良くなります。何せ表情が違う！（らしいです）

　それがあるから続けられると言ってもいいでしょう。こういう指導を始めた当初は栄養剤飲んでテンションを無理やり上げてからやってましたから。

　限られた時間の中で多くの子供達に対して安全にこのスポーツの魅力を伝えるには膨大なエネルギーとノウハウの蓄積が必要で、最初の一年はとても楽しむどころではありませんでした。しかし、慣れてからは栄養剤は必要なくなりました。しかもルーチンワークに陥ることなく楽しく指導しています。

　きっと今は自家製の薬が出せるようになっているんでしょう。脳から。

　これからも創意工夫を凝らしてより簡潔に、より迅速に安全のためのルールと楽しむための技術を伝えられるよう努力して子供達も自分もいい気持ちになる薬を出そうと思いました。脳から。